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REAL VOICE

採択事業者&実装先の声
2026/02/11
採択事業者
【採択企業の声】人の想い×キヤノン製品×ITソリューションで未来を切り拓く/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
【採択企業の声】人の想い×キヤノン製品×ITソリューションで未来を切り拓く/キヤノンマーケティングジャパン株式会社
採択事業者
【キヤノンマーケティングジャパン株式会社】
設立年
1968年
事業内容
グローバルキヤノングループの一員として、日本国内におけるマーケティング活動やソリューション提案を担っています。これまでの歩みの中で培ってきた技術力や知見を生かし、大手企業から中小企業、専門領域、さらには個人のお客さまに至るまで、それぞれのニーズに応じた最適なソリューションを提供してきました。
さらに、キヤノン製品とITソリューションを組み合わせた事業を展開することで、業務効率化や価値創出を支援するとともに、社会課題解決の領域へと事業を広げ、新たな価値の創造を目指しています。
トライアングルエヒメ採択年
2025年度
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
情報通信システム本部
デジタル戦略部
道光 祥子
(写真:キヤノンマーケティングジャパン、キヤノンITソリューションズのプロジェクトメンバー、担当者は前列左から2番目)
トライアングルエヒメとの出会いと応募のきっかけ

当社グループには「想いと技術をつなぎ、想像を超える未来を切り拓く」というパーパスがあります。この理念のもと、地域に関わる人々の「想い」と、地域の特産品や地場企業が持つ「技術」、そして当部門が強みとするデジタル技術を掛け合わせることで、DXによる地域創生を実現したいと考えてきました。DXを通じて地域の方々が主役となり、活気ある地域経済を生み出していくことが、私たちの目指す姿です。

その想いを形にするためには、まず具体的な成功事例の創出が重要だと考え、取り組むプロジェクトを模索する中で、トライアングルエヒメの存在を知りました。

 

愛媛県でのチャレンジを選んだ理由は、大きく2点あります。

 

一つ目は、愛媛県がデジタル変革の推進に積極的であることです。DX推進に前向きな姿勢を持ち、予算を確保したうえで「トライアングルエヒメ」のような先進的な取り組みを展開していることに強く共感しました。地域課題解決に向けた実証フィールドとして、最適な環境が整っていると感じています。

二つ目は、愛媛県内に当社グループの地域連携基盤があることです。単なるソリューション導入にとどまらず、地域に寄り添い、継続的に価値が循環する仕組みを構築したいと考える中で、県内に主要パートナー企業や当社グループの拠点があることは大きな後押しとなりました。このネットワークを生かし、実装後も地域に密着した支援を継続できる体制を築けると考えています。

愛媛県で行ったプロジェクト内容


本プロジェクトは、農業現場における人手不足や技術継承の課題解決を目的とした実装検証です。農業従事者の高齢化や作業の属人化が進む中、ノウハウの継承の難しさという地域課題に対応するため、カメラで取得した画像データ、センサーによる環境データ、さらに気象データを、画像AI連携プラットフォーム「Bind Vision」で可視化・一元管理できる仕組みを構築しました。

これにより、遠隔地からでも農地や作物の状況をリアルタイムで把握でき、育成状況と環境条件の関係性をデータとして振り返ることが可能となりました。また、高精細なネットワークカメラによる遠隔確認に加え、ウェアラブルカメラを活用した音声・映像コミュニケーションを導入。熟練者が現地に赴くことなく、遠隔から作業指示や技術指導を行える環境を整えることで、作業効率化と技術継承の両立を支援します。

実装先マッチングについて

【実装パートナー名】

・相原バラ園

・日高農園

 

当社がトライアングルエヒメへの応募を目指し、公式HPから問い合わせを行ったところ、愛媛県よりご連絡をいただき、当社のこれまでの実績や、トライアングルエヒメを通じてどのような取り組みができそうかといった構想について相談の機会を設けていただきました。複数回のミーティングを通じ、県内で想定されるDX実装案をいくつか提案していく中で、その一つが県へ相談が寄せられていた相原バラ園様の課題と親和性が高いのではないか、という話になりました。

相原様からは、ご自身の技術やノウハウを蓄積し、次世代へ技術継承していきたいという強い思いを伺いました。実現したいことを丁寧に共有いただきながら、当社の構想を農家の皆さまの声に応える形へと具体化していきました。

また、日高農園の日高様からは、トマト栽培についてお父様が培ってこられた育成技術を数値化し、ご自身が継承していきたいという思いを伺いました。さらに、栽培経験の浅いサトイモについては、農業指導員の指導内容をデータとして蓄積し、将来的には産地づくりにも役立てていきたいという考えをお持ちでした。こうした思いを重ねて伺う中で、当社のサービスにより課題解決につなげられると判断し、ご一緒させていただくことになりました。

当社では、愛媛県内の複数の農家の皆さまにアポイントを取り、ヒアリングを実施してきました。その中で、今回の実装先として決定した相原バラ園様と日高農園様は、愛媛県からご紹介いただいた事業者様です。

採択後の愛媛県からの支援について

愛媛県からは、県内の関連部署やJAなど、今後の横展開を見据えて関係を築いておくべき組織や人物をご紹介いただきました。あわせて、プロジェクトを進めるうえで将来的に必要となるアクションについても事前にご提案いただき、全体の見通しを踏まえ、スムーズに進行しています。

さらに、愛媛県がこまめにコミュニケーションを取ってくださるおかげで、気になる点や不安に思う点を気軽に相談できる体制が整っており、安心してプロジェクトを進められていると感じています。

トライアングルエヒメを通じた自社の成長

何も形がなかった段階から、関係各所のご協力とトライアングルエヒメの制度に支えられ、一つのソリューションとして農家の皆さまへの価値提供を実証できたことは、当社の組織やチームにとって非常に大きな成果です。

本プロジェクトは、当社グループの新たな取り組みとして対外的に発信する機会にもつながり、愛媛県内のテレビ局や農業新聞、WEBメディアなど多くの媒体から取材・掲載いただきました。社内外から注目を集めたことで、当社グループのパーパスを体現する一例となり、私たち自身も活動への意識を改めて高めることができたと感じています。

今後については、農家の皆さまにとってより価値のあるサービスへ磨き上げていくため、引き続き現場のリアルな声に耳を傾け、寄り添いながらサービスを形にしていきたいと考えています。

また、トライアングルエヒメは、県が地域事業者一社一社に目を向け、そこから県全体へ取り組みを広げていく、他に類を見ないプロジェクトだと感じています。愛媛県の施策として非常に意義深く、全国各地でイベントを開催し県の魅力を発信していく点においても、大きな価値のある取り組みです。こうしたプロジェクトに関わることができたことを、心からうれしく思っています。