【課題】
愛媛県内の農業・漁業の物流コスト高騰

【取り組み概要】

• 「やさいバス株式会社」は、トライアングルエヒメの採択により2022年度から
  愛媛県内で事業を展開、農業や漁業における物流コストの高騰を解決するために
  共同配送プラットフォームを提供。
• 「やさいバス」は、地域共同配送とECが組み合わさったサービスであり、
  物流効率を向上させ、配送コストを削減し、生産者の手取りを増やし、
  消費者に品質の良い新鮮な農産物を提供しています。
• 配送を担うのは配送専門業者だけではなく、鉄道や高速バス・フェリーなどの定期便を利用し、
  そこに農産物を一緒にのせて輸送。毎日運行する定期便と一緒に運ぶことで、
  配送費用のコストカットを可能としています。
• 2023年度は、生産者や購買店の参画を拡大し、地域の子どもたちに
  野菜の美味しさを知ってもらう食育活動にも注力。子どもたちに多品目の野菜を
  知ってもらうことを目指し、地元の農作物を活用した食育活動を実施。

【実装成果】

• 生産者と購買店の参画が大幅に増加し、生産者73名、購買店12店舗が参画。
• やさいバスの取り組みへの理解者が増えた。若手が参画しているため広がりが早く、
  地域全体での成長を実感いただいています。

【その他】

• 2024年1月には「ふりかえり会」が開催され、生産者や購買店の代表者が参加し、
  意見交換を実施。生産者や販売店からは、地域共同配送とECの組み合わせによる
  効率的な物流や売り上げの増加に対する肯定的な意見が多く出ています。

【課題】
愛媛県内宿泊施設の人材不足、生産性、施設の老朽化など

【取り組み概要】

• 愛媛県で初めて導入された「HoteKan」は、宿泊業界のDX化を促進するためのソリューション。
  従来のアナログなオペレーションによる非効率性や人材不足、施設の老朽化といった
  課題に対処し、ホテルや旅館の運営を効率化することを目的としています。
• 愛媛県の道後地区にある3つの施設、「道後御湯」「道後hakuro」「ホテル椿館」が
  「HoteKan」を導入し、その効果を検証。
• 「HoteKan」の導入により、インシデント発生時の報告・連絡や修繕工程の効率化が図られ、
  修繕や対応にかかる時間が短縮されるという効果が見込まれているほか、
  新機能や定点観測データの活用により、配湯量や水道光熱費の削減が可能となり、
  これによってコスト削減効果が期待。

【実装成果】

• 登録されたインシデントデータや湯量データをビジュアル化し、
  より見やすく共有・把握することで、業務が効率化。従来の業務プロセスを劇的に改善し、
  インシデントの報告から修繕の完了までのスピードが大幅に向上しました。
• 売上増加効果：192万円/施設、コスト削減効果：303万円/施設
  ※残湯量測定効果　81万円/施設

【その他】

• ホテルや旅館の施設管理者からは、システムの導入により、業務のペーパーレス化や
  過去のインシデントデータの容易な参照が可能になり、効率的に業務が遂行できているとの
  声が挙がっており、今後、の利用範囲が広がり、修繕業者や清掃スタッフなどとの連携が
  強化されることが期待されています。